明日「トランスフォーマー ダークサイドムーン」が公開されます。
ということでその原作とも言える、トランスフォーマーの元祖シリーズである「G1シリーズ」を観賞しました。戦隊シリーズほどではないですが、作品の持ち味がそれぞれ違っています。
中でも和製G1と呼ばれる三つ(OVA含めれば四つ)の作品は、「勇者シリーズ」が出来上がるまでの過程を見ているようで、興味深く見れました。
ちなみに、日米(吹き替え)でだいぶストーリーに差ができている作品でもあります。
〇戦え!超生命体トランスフォーマー
記念すべき第1号作品。日常に見られるモノが変形するということで大人気なった作品。
ちなみに米と日本の放映順序は全く異なっており、時系列から言えば米の方が正しい様です。
また日米の差はこれだけでなく、人気の付き方も変わっています。
米の方は基本的にシリアス展開で、それは後の米シリーズも同様ですが、日本ではどうも違っていて、「高度なギャグアニメ」という扱いがされています。テンポが早すぎる、セリフ回しがおかしい、人間が強すぎる、等が原因に挙げられます。もちろんただ、それだけではなく、キメるところで決めるため、そのギャップが楽しく魅力的に感じるのもありますね。
〇戦え!超生命体トランスフォーマー2010
二作目。実は一作目との間に映画がありますが、そこで世代交代がなされます。その交代劇後の話がこの作品となっています。ただ…「老け顔」だったり髭が生えてたり、汚いところが大好きだったりと、いまいちキャラクターに魅力が感じられないのが、個人的な意見です。
しかし初代からのテンポは健在で、全く退屈させない内容は健在です。話も短いですし、映画も合わせて見るのもいいかもしれません。
〇トランスフォーマー ザヘッドマスターズ
三作目。そして和製トランスフォーマー一作目。よく海外派はこの作品を引き出して批判をしていますが、個人的には好きな作品ですね。というよりも日本の作品に慣れてたらいつものロボットアニメって感じです。海外TFの悪いところを改善するという目的を持って始まった作品で、確かに改善しているところもありますが、悪くなっているところもまた然り、なんですよね。これまでの大乱戦という戦闘シーンから一対一の日本らしい戦闘に変わっているのが評価の分かれるところです。また中盤からの総司令官、フォートレスマキシマスが異常に強く、カタルシスを感じさせるほど。それこそゴッドマーズやダンクーガを見る感じですかね(同じシナリオライター)。この爽快感がHMの魅力ですね。
〇トランスフォーマー 超神マスターフォース
四作目。この作品から急激に勇者シリーズ近くなっています(ファイバード、ダグオンなどと似ている)。これまで作画が酷かったのもありますが、格段に全体の作画がよくなります。また、シナリオもTFという括りに縛られず、日本らしい展開を見せています。特に十話前後で後の総司令官となるジンライが登場してからが面白くなります。敵も味方もキャラクターは多いですが、どのキャラも個性的で面白い。特に敵のボス、メガ様・ギガ様は自分の部下たちを「家族」扱いするほど部下思い。ブレも少なくどれもイイキャラに仕上がっていますね。最終決戦もかなり勇者しているので興味がある方は是非。
〇トランスフォーマーV
五作目。そして勇者シリーズ0作目という異名も持つ魁作。おそらく、和製トランスフォーマーの中でも最高の出来かと。あとZというOVAもありますがこれは…忘却しましょう。キャラは少なくなって、個性もいっそう強くなり、コメディ色も強くなりました。どこか海外TFを匂わせるものもありますね。コメディタッチの恐竜戦隊と言い、包容力と圧倒的な強さを兼ね備えたスターセイバーといい、中盤から終盤にかけての展開といい、やはり勇者を連想してしまいます(本来逆なんでしょうけど)。特に
最終決戦の展開は勇者ファン必見。田中秀幸氏の熱い演技が光るスターセイバーのカッコよさは凄まじいです。ただ、一つ注文付けるとすれば、やはり高レベルの作画のせいか、総集編の多さが群を抜いていることですかね。正直4分の1はそれですからね、いくらなんでも多すぎますよ。
と、まあこんな感じでしたね。どの作品も面白いです。
このシリーズを見るうちに知ったんですが、多くの派閥があるようでG1海外派、G1和製派、BF海外派、BF和製派、ユニクロン派、その他等いろいろあるようですね。ただ、持ち味が違うのだから無理に自分のTF感を押し付けないようにネ。と、ニコニコで見てたら和製の批判が目に余ったので言及しました。