○忍風戦隊
カクレンジャーの焼きまわしとか思っていたが、そんなことはなかったぜ。
今見るとシンケンと似すぎてるんだよな…シンケンがハリケンの焼きまわしなのか…海外からみたサムライ、ニンジャみたいな作風がするし。
○特徴・ストーリー
今見るとマグマ大使や魔人ハンターミツルギのような往年のマイナー特撮のオマージュらしきものがあって面白い。
ストーリーの広げ方とか、キャラも秀逸でかなり良かったのだが、子供の頃マセた考えで色眼鏡で見て、「やっぱり子供ぽいなセンタイモノは。」と思ったことを悔いている。
内容に関しては、忍者ものっぽいのは前半だけで、後半からは単に地球対侵略者になってる。
また合体が多くなったことにより、イベント戦の量が格段に増えたことがあげられる。
雑魚怪人が出てきて、倒して、ハイ終わり。とはいかなくなったのである。
復活怪人も弱体化せず、日本全国に散らばって一対一の闘いになったり、新しい合体の餌食として、幹部連中がやられまくったりと「玩具販売促進番組」としては最良となっている。
と言ってもマジンガーのように事前に新しい装備やらロボの存在を明かす、正々堂々としたやり口なので、個人的に好感が持てる。それに比べて
ガオガ○イガーは…
○ハリケンジャー
序盤から戦隊同士の争いがある珍しい戦隊。
最初は伊賀と甲賀のように、疾風流と迅雷流の争いが主軸で、中盤に和解。
実はこの二つはもともと宇宙統一忍者流という一つの流派であって、それが元の鞘に収まっただけというもの。この流派は御前様(というよりも体内のメダル、嘆きの弓)を守る者らしい
最初仲が悪いと、後半仲良くなった後が楽しい理論にこの作品も当てはまる。ガオレンにしても中盤からギャグ回が増えたが、このハリケンもガオレンほどではないが確実にギャグ回が多くなった。
・ハリケンレッド=椎名鷹介…三馬鹿その一。熱血直情型の典型的なレッド。要所要所で確実に主役やってるのは流石と言える。彼の愚直さが迅雷流との懸け橋となったのは間違いだろうか…?しかし中盤でイッコーさんと裸で抱き合うまでになるとはね…予想外だったよ(←
・ハリケンイエロー=尾藤吼太…三馬鹿その二。妹を幼少期に怪我させたのがきっかけで、三馬鹿で唯一冷静にモノを考えることができるが、リーダー争いの回を見るにどんぐりの背比べみたいなものだろう。何気に家族がらみの回が多いが…婆ちゃんやたらかわいかったな。
・ハリケンブルー=野乃七海…三馬鹿その三。チームの紅一点。ライブマンみたいに一人だけ頭いいみたいなことはなく、こいつもミーハーで少し頭も弱め。「みんないくぞ!」「おう!」というときも女言葉ではなく、「おう!」とあいの手を入れてる。結構好感持てる。中盤以降全く演ドルとしての活躍が皆無だったのだが、どうなったのだろう…
・カブトライジャー=霞一甲…イッコーさん。親父との確執を断ち切るシーンは感動もの。小学校の頃の記憶がほとんどないが、こいつがカブトムシ喰ってるシーンは覚えていた。なんだかんだで中盤は体内に爆弾抱え込んでたので、一番苦労してると思う。まさか裸で(略)。
・クワガライジャー=霞一鍬…こいつを語る上で、キューピッドの矢の回は欠かせない。「兄者…兄者は恋をしたことがあるか…!?」と真面目に語る一鍬さんはわすれられない。何気に兄弟で剣道教室やってるが奥様人気も兄弟そろって高いようだ(風刺)。あと脚本によって結構ブレるキャラ。
・シュリケンジャー=???…正体不明の宇宙統一忍者流の忍者。だから自分を「I am ニンジャ of ニンジャ」とかいってる。どうも正体は十年前に抜け忍となった、元疾風流の忍者という説が有力らしい…といっても最後までなぞを貫き通したので、そのあたりはっきりと断定できない。ただ変装に使った人々がやたら豪華なのもこいつの特徴。特に「サル顔の一般市民」の変わりようとか、やっぱり「アンパン中毒」の青梅さんとか…。最終回はそのメンツが顔を揃える超豪華版なので戦隊ファンなら押して見るべし。
・日向無限斎館長…ハムスター館長。変身したと思ったら変身解除の方法トチるとかドジすぎるだろ館長…。なんとなく司令塔としてまったく見せ場がなかったが、もう少し活躍の場を持たせるべきだったなあ…。
・日向おぼろ…関西のオバちゃん。カラクリこと巨大ロボ開発を行ってる凄い人。ひらめきからあっという間に武器を作ったかと思えば、修理にやたら時間がかかったりと、仕事振りにムラがあるのが特徴。パパことハムスターは娘の結婚を望んでいるようだが…婚期のがし(略)
・覚羅…嘆きの弓を体内に宿していることで、五百年生きているハリケンジャーたちの守護対象。しかし弓の力によるものか、ハリケンたちが束になってもかなわなかった。もう少し早く登場していればドラマとかあったのになー…と少し残念。
○宇宙忍群ジャカンジャ
個性的すぎる幹部が揃っている組織。宇宙忍者って…つっこまん、つっこまんよ。地球を腐らせ、「アレ」を手に入れる、という目的のみでつながっているのか、仲間思いの奴、忠義の熱いやつ、打算的な奴、残忍な奴、とキャラクターは様々。基本的に幹部間の仲がいい組織で、個人的に五本指に入るほど好きな組織。ちなみに幹部がやられると、次週のOPではそのキャラの位置にマゲラッパが代わりに入っている。
・「アレ」…精神体のような、ブラックホールのような存在。物理ダメージを与えることができないのか、旋風神と戦ったときはタウザント究極体の形を借りて戦い、等身大戦では暗黒七本槍の姿を借りて戦った。てか初めてだったな、七本槍が揃ったの。しかし流石に七人並ぶと壮観だな。その後またタウザントの姿を借りて戦った。オルゴ・デミーラかよおめぇ。
・首領
タザやんタウ・ザント…まさかこんなことになるとは…味方は単なる捨て駒で、冷酷な大将。究極体なんてのも用意してもらってラスボスかと思いきや、最大の見せ場にシャアに殺されてしまった。ひ、ひでぇ…(味方の戦力が弱体化してたから勝たせ方がなかったんだろうな)
・一の槍フラビージョ…宇宙センター街でタウ様にスカウトされた宇宙コギャル。一度ハリケンの仲間になった時は、冷酷に裏切っていたが、七本槍の連中には愛着がわいているようだ。能力的にはいいのだろうが、もっと人選はちゃんとしろよ、タウ様…。
・二の槍チュウズーボ…一番最初にやられてしまった、可哀そうなバスクちゃん。いつもバカにされてたよね…。ただ最終回は七本槍のレッド的な役を務めてたね。大出世だよ。
・三の槍マンマルバ…サラマンデスの後継者。幼年体から成長体に変わる。中盤のイッコーさんと確執があって盛り上がりを見せるが…残念ながら、そのやられ方はあまりにも戦士としては切なすぎる
・四の槍ウェンディーヌ…お色気要因その一。かわいい男の子(といっても二十代とか)が好きなおねーさん。なんだかサーガインが気に入っていたようである。いちずだったからか?
・五の槍サーガイン…科学者タイプの幹部だが、考え方や、見た目が武人タイプという珍しい幹部(カー将軍?)。正体はメン・イン・ブラックのように脳髄にコクピットがある小さな小人(虫)。
・六の槍サタラクラ…島田の人。すんげぇハイテンションでまさかシロッコの中の人とはだれも気付くまい。遊び気分で、平然と残酷なことをする最悪のタイプ。虎の威を借る狐とのた回っていたが、結局サンダールのダシにされてしまった。シュリケンジャーを道連れにできたのが最後の見せ場か(カ○ーユ?)
・七の槍サンダール…シャアの人。七本槍の中で一番野心の強い男。首領であるタウ・ザントの弱点を一目で見抜いたり、ハリケンジャー護衛付きの覚羅から嘆きの弓を奪取するあたり、その実力がうかがい知れる。
ガンダムネタとかねーよなと思ってたが、最終回手前でまさかの大盤振る舞い。ボロネーゼをリアルに吹いてしまった。
○総評
特撮離れで少ししか見てないのが悔やまれるほどの、秀作でした。
戦隊対戦隊が序盤から繰り広げられるのも驚きでしたが、同時期にやっていた龍騎よりもドス黒くなかったし、迅雷が仲間なったあとのギャグ回(清涼剤)も面白かった。
強いて言うなら、次回作のアバレンが、同時期の作品含めてが邪悪すぎること。確実にライダーバトルロワイヤルやこのゴウライジャーのプロセスが活かされてるから同罪(点には影響しません)。
その後のブレイドとマジレンで低年齢と大人向けにわかれたかと思われる。
こう考えるとこの作品自体はバランスがうまく取れてたなあと、関心するね。
10点 中
8点