●鳥人戦隊
もう四カ月は経ってるが「とりじん」じゃないのよ。
うん、でもまあ、あれかな
子供が見たら泣くかもしらんなあ。
間違いなく低年齢層の支持率は低い。保育園の頃ジェットマンのデザインはカッコよくて気に入っていたが。
○特徴・ストーリー
いわずもがな「戦うトレンディードラマ」でしられているジェットマン。
そこらへんやっぱり(竜、凱、香が主役の恋愛絡みの)シリアス回は他の戦隊と雰囲気、ストーリーが違って感じられる。
しかしギャグ回(主に雷太、アコ)になるといつもの戦隊の雰囲気、ストーリーになるのでどうしても違和感が禁じえない。
キャラが違うというか、シリアス回…トレンディー回の方がいいか?は、どうしても雷太やアコが空気化するし、ギャグ回では竜、凱、香が空気化する。
いや、正直に言ってしまえば
井上脚本回とその他脚本家の回に差を感じるのだ。特に凱の扱いが…(以下エンドレス
もちろん違うのはストーリーだけでなく、「戦隊が一話で集まらない(事件の発生のみ)」とか「マスクが割れる」、「最終回チンピラに刺されてメンバーが死ぬ」などの改革が起こる。
特に最後のは「トレンディードラマ」のくだりと並んで有名だね。
あとは
この作品以降、ストーリーが暗くならなくなった。
なったのはせいぜい
大神竜とか
オーレンジャーの地球征服とか
ギエンくらいか。
○
ガッチャマンジェットマン
バードニックウェーブが気まぐれだったので、有志が募ってくれませんでした。
仲違い(赤、白、黒)が多い、地球の平和を任せておけない戦隊。もっとも後半で急激に結束し始めた時は泣きそうになったが。凱によって振り回されたイメージがあるなあ(最後まで
・レッドホーク=天堂竜…いつもはピシッとしてるのに女(マリア)絡みになると暴走してしまう、レッドマスクの遺伝子を受け継いだヘタレッド。「公私を混同するな」とか言っておいて…。
最終回の空白の三年間になるまで香と碌に接近しなかった…マリアで頭がいっぱいだったからね。
・ブラックコンドル=結城凱…ジェットマンの
台風的存在。
戦隊をやりたくないと言った二番目。一番目は初代イエローフォー。
鹿鳴館香が好きだか、香の方は竜にお熱なので竜を目の敵にしている。中盤念願の香と付き合い始めるが、彼女の親が嫌いで自然崩壊する(親が嫌いだからって…)。それ以降わだかまりが解けた竜とは、親友となる。勝利のホットミルクという回があるが、井上先生が「
男女の食事シーンはS○Xの代わり」とか仰ってるので
まさかとは思うが…ホットミルク…。
そして最終回結婚式場に瀕死の状態で行く感動のシーンに繋がるが、良く考えてみると、死んでしまったらとんでもない嫌がらせになるよなあ。
・ホワイトスワン=鹿鳴館香…レッドとブラックと三角関係の人。金持ちお淑やかだが、竜が好きだったが、中盤は凱と付き合う。しかし
金持ち根性丸出しの嫌味女という深層心理の為か別れることに。別れた後は凱に竜を取られてしまう。今度こそと一念発起し、最終回で竜とめでたく結婚となるが…まさかあんなことになるなんてね。
・イエローオウル=大石雷太…
デトックス成分その一。赤白黒がドロドロする中の後光が差しそうなデブ。最後の最後までコミカルを貫いてくれたデブでした。戦隊通算三人目のデブだが、彼以降デブは登場していない。ちなみにデブだけでなく眼鏡の要素も持っているが、今のところ戦隊で唯一である。嫌われそうなもんだからなあ(女性に
ちゃっかり幼馴染と結婚するあたり、デキる奴。
・ブルースワロー=早坂アコ…
デトックス成分その二。赤白黒がドロドロする中の後光が差しそうなJK。最後の最後までコミカルを貫いてくれたJKでした。おそらく戦隊九人目の高校生戦士。バカっぽい所があるが深層心理は乙女チックとなかなか可愛らしい。しかし寄ってくる男がラーメンオタクだったり、死亡フラグだったり、香さんやデブと比べて恵まれていないのがタマにキズ。
・小田切長官…
戦隊初の女長官。クールビューティーだったが、おいおい肝っ玉母さん化する。ロボに乗ったりと戦闘でも活躍してくれる。次に結婚するのはこの人か。
・ネオジェットマン…仮面ライダーだった人もいるエリート集団。エリート故に実践経験がないというステレオタイプなパターンに陥る。ジェットマンの結束に拍車をかけたか。
○次元戦団バイラム
女帝ジューザが首領の組織だが、彼女が不在のまま物語がスタートする。
まるでデルザー軍団のように仲違いし続けた方々。ベーダー一族見習えよ。
悪だくみ…ジューザが返ってきたとき時とか協力してたくせに、肝心のジェットマンを倒す時に限って仲違いが悪化する、ダメなパターンに。
成りあがり人生のラディゲさんもそんなところがダメだから弱点作っちゃうんだよ。
某所では悪の組織でも強い方とか聞くが、結束力念頭に置いてないだろ、といいたい。
でもジェットマンが苦戦するイメージがあるが、それはちょいちょい出てくるイレギュラーが強いからである。実質バイラムで苦戦したのはジューザ戦、セミマル戦、ベロニカ戦、ラスボスくらいである。
・女帝ジューザ…本来の敵の親玉だったが、いつもはどっちも仲の悪い敵味方がなんと呉越同舟しちゃったのでフルボッコされるはめに。息子のセミマルも相当強かったがギガボルトの末路を追うこととなった。
・裏次元伯爵ラディゲ…他人蹴落として成り上がった典型的な悪党型エリート。うんこみたいな帽子を被っている。ジューザをジェットマンとの
初めての共同作業で痛めつけたことを手始めに、マリアを奴隷にしたり、トランザを「病院」送りにしたりした。グレイに手を出さなかったのはおそらく負けるとわかっていたからだろう。
「所詮貴様は流れ星」とか
「おれの名前をいってみろおぉぉぉ!」と名台詞をはく。ラディガンというキレるとなるフォームがあるが忘れられがち。魔神ロボベロニカとバードニックウェーブのエネルギーを吸収して、変化できるようになった
ラゲムの方が、戦隊ラスボスの中でも強者であることもあってか知名度が高い。
・グレイ…アンドロイド。おそらくジューザを除けたらバイラム一の実力者。マリアが好きだが自分がロボットであることで苦悩する。ライブマンのガッシュによく似ているし実に気がきくところも似ているよいロボット。最後は凱兄ちゃんとの一騎討ちでくたばる。名バトルなので是非見よう。死に際までガッシュと似て恰好良い。
・マリア…まるでチェンジマンのシーマのように敵味方関係なくひたすらフラグ立てまくった人。こいつが関わると毎度竜がヘタレになる。最後の最期に正気に戻ってラゲムに唯一の弱点をつくることに成功する。
・トラン(→トランザ)…くそガキだったがフラストレーションでガチムチなトランザに成長した。トランザになったときは他幹部を圧倒していた。ライブマンの月形に似ているが他人の空似である。プレデターの右腕についたメカと酷似したものを付けている。ベロニカを作った張本人でジェットマン壊滅まで追い込んで帝王の座も手に入れかけたが、ラディゲに邪魔をされて「病院」送りにされる。
・セミマル…弐代目ギガボルト。一号ロボ大破させる→初登場した二号ロボも大破させる→でもスーパー合体ロボに負ける というプロセスまで完ぺきに再現した。まあ強いのは変わりないのだが。
・魔神ロボベロニカ…最強ロボシリーズ第四段。最強ロボシリーズで唯一実力で戦隊の最強戦力にかったロボ。ラディゲの邪魔さえなかったらなあ。
・三魔神…ムー・ラモン・ゴーグの三柱。強いはずだが…うーん。まるで柱の男たち見たいだ。
・隕石べム…ジェットマンを変身不能にした隕石。ファイブマンじゃ一般怪人レベルでこんなのがウヨウヨいるから困る。
○総評
ギャグパートとシリアスパートでギャップすさまじいが、それさえなければかなり面白い。
バラバラだったのにじょじょに仲間として結束していくのは戦隊のテーマとして素晴らしかったしね。
恋愛パートも…面白い…が、ヒーローものとしてはいただけないかな?
恋愛パートがないジェットマンがライブマン。恋愛パートがあるライブマンがジェットマン。ってところか大雑把すぎるが。
10点 中
9点