○武装頭脳軍ボルト
人類の大部分を下等な存在と考え、世界は優秀な天才が支配すべきだと考える一団。シロッコですね。しかしボルトの親玉はそう考えてるわけではないようだ…。
・大教授ビアス…
「今日は地球はお盆だ」やっぱり天才はギャグも一味違うな。登場そうそうこんなこと言うなんて。
ボルトの大ボス。演じている人は、フラッシュマンのカウラーやレイアースのザガート、ケロロ軍曹のギロロ伍長の中の人である。
天才が世界を征服すべきと考えている…かと思いきや、実はそれは
おまけで、幹部たちを千点頭脳に育て上げ、その後その千点頭脳となった脳みそを奪って、
記憶を持ったまま若返ることが真の目的である。しかし千点頭脳で若返ること自体はできるが、恒久的なものではないようだ。最終的にケンプの脳みそと若返るために使っていた十一個の他の千点頭脳と合わせ、ギガブレインウェーブで全人類を洗脳することに成功しかけたが…。
・少年王ビアス…終盤、千点頭脳となったケンプの脳みそを貰ったがレッドに邪魔され、不完全にビアスが若返った姿。そのためか重要な知識の記憶が残っておらず、水晶玉に入ったケンプの脳みそがなければロクに攻撃もできないため、
単なる子供となってしまった。しかしやはり頭は回るのか、子供であることは、ライブマンが攻撃できないと理解して、不意打ちや心理戦で追いつめていたのは流石。姑息極まりないが。最期はガッシュとともにヅノーベースの爆炎の中に消えた。
・ガーノイド・ガッシュ…決して優しい王様を目指している魔界の子供ではない。ビアス直々に作った戦闘、護衛、怪人巨大化ロボで、幹部三人よりも強い。これ量産すれば世界征服も容易いのだが…じつは世界征服はおまけだったわけだし…ねぇ。幹部たちの全員が結局は全員裏切る中、最後まで義を貫いた一人。最期はレッドファルコンとの一騎打ちにやぶれ、ビアスとともに爆炎の中に消えた。そのときに目の見えないビアスを励ますために言った、言葉がなかなかの名ゼリフなので是非傾聴してもらいたい。
・月形剣史…美獣ケンプ→恐獣ケンプ。本作のアンチヒーロー的存在。十六歳の頃からスンごい不遜な態度で知られている。またその十六歳の頃にめぐみさんに矯正してもらったらもっと違う道を歩めたかもしれないと、本編でも描かれている。しかし現実はそううまくいかず、不遜な態度の剣史くんのままなわけだが。グレムリンのような美獣ケンプに自分を改造し、ライブマンに負けが込むと今度は恐獣ケンプに再改造した。千点頭脳をビアスに献上した後は、暴れるだけの恐獣ヅノーになってしまう。しかしその脳みそは、最後の最後でめぐみの説得に突き動かされ…。
・仙田ルイ…マゼンダ→マシンマゼンダ→ロボマゼンダ。ケンプと同様に不遜な態度で知られている。勇介にラブレターを貰った時は目の前で破り捨てた。優しい心の遺伝子を取り除いて取っておいたが、それをビアスに指摘された時は苦悩しながらも、ヅノー獣にすることにしたが…。やはり取っておきたかったんだろう優しい心を。
計3回自己改造するが、最後の改造はビアスに利用されることを拒んで、自己の脳まで改造するものだった。最期は尾村豪の腕の中で、人間に戻ることができた彼を羨みながら散った。
・尾村豪…オブラー。自らのひ弱な肉体が嫌だったのか、人間であることを嫌いまるでモンスターのようなオブラーとなった。しかし幹部3人の中で一番頭が弱く、徐々にボルト内で追い込まれることに。最後の作戦ではベンキョウヅノーという自分の分身を作り上げたが、幼い日に遊べなかった経験から遊びだすという悲しい結果となってしまった。
最終的に親友だった丈と母親に助けられることになり、
精神を道連れにボルトを抜けることに。
41話に出た時は精神が復活して記憶もあるので、秘密を握られているビアスに狙われた。
そしてマゼンダの最期やアシュラの最期を身取る形となるのである。
・毒島嵐…マフィアのボスで頭が悪いことにコンプレックスを持つが、ビアスにそそのかされ、改造されて超天才アシュラになる。根はいい奴なのか、ビアス内では案外まとも。
マゼンダやケンプの競走馬にされているだけという真実を知ると、さっそく裏切る。
最期は毒島嵐の時に答えられなかった算数の問題の答えを豪に聞いて、満足した後ダイナマイト抱えてヅノー獣相手に突撃した。
・ブッチー&ギルドス…自称宇宙人で、宇宙に轟くビアスの天才さに惹かれてやってきた連中。しかし実はマゼンダやケンプのあて馬として作られたロボであった。最後は自分の正体をしって散る。まだブッチーはめぐみと絡みがあったぶんだけましだがギルドスは…。
というか宇宙に轟くビアスの天才さに惹かれてやってくるって…自己顕示欲強すぎるぞビアス。
実は
昭和最後に倒された幹部と平成最初に倒された幹部。
・ジンマー…人間に変身できるダミーマンという種類もいる雑魚兵。どの戦隊もたんなるやられ役であったが、こいつは初めてライブマンを苦しめたことがある(第1話限りだったが)。
・デンシヅノー…幹部たちの脳みそをちょこちょこ取っていって作った最強のヅノー獣。なのだが…いかんせん弱い、弱すぎる。結局はただの怪人だったのだろうか。これといった活躍がまるでなかった
ライブボクサーに負けてしまった。
ただ巨大化する前はかなり強いのでそこらへんもみてあげてくださいな。そういやガッシュが巨大化させた時はレッドに負けた後だった気が…。
・ギガボルト…ケンプ夏休みの自由研究「ギガ計画」の最終章的作品。ご先祖様がバルジオンで、子孫には魔神ロボベロニカや、ドーラタロスが控えているあたり、めちゃくちゃ強かった。
初めて登場したライブボクサーを叩きのめしたあたり実力のほどを伺えるが、
スーパー合体のかませ犬1号となってしまったのが敗因だろう。
○総評
キャラの一人一人が最近の作り物めいた感じでないわりに、かなり印象に残る。
ライブマン3人、幹部連中が互いに活かし合っているので、ストーリーも盛り上がった序盤中盤は素晴らしい。もちろん後半も+αが余計だったもののかなり面白かったのは事実だろう。
個人的にもう少し世間に評価してもらいたい作品の一つ。
10点 中
9点